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第64回建築士会全国大会「あきた大会」を終えて

一般社団法人秋田県建築士会 会長 淡路 孝次

第64回建築士会全国大会あきた大会 主管
一般社団法人秋田県建築士会 会長
淡路 孝次

 令和4年10月14日第64回建築士会全国大会「あきた大会」が開催されました。
 当日はご多用のところ国土交通大臣、林野庁長官、秋田県知事、秋田市長をはじめ県内市町村長ほか多数のご来賓の皆様のご臨席を賜り、厚く御礼申し上げます。そしてなによりコロナ禍の中、全国から2,700名を超える建築士会の会員の皆様がはるばる秋田までお越し下ったことに心より感謝申し上げます。また当日に至るまでそれぞれの持ち場で創意工夫を重ね、奮闘して下さった秋田県の会員の皆様、そしてお力添え頂いた全ての関係者の方々にも御礼申し上げます。誠にありがとうございました。

 さて、当日は会員一同の熱い思いが通じたのか、秋晴れに恵まれ、見事な紅葉が映える千秋公園前の会場へ途切れることのない人とバスの波が続く光景を目にし、ついにこの日が迎えられたと感無量の思いが致しました。
 秋田名物を余すところなくお楽しみ頂きたく、大迫力のなまはげや竿燈など秋田の伝統芸能や、100銘柄を超える秋田の美酒と自慢の新米を用意し、秋田美人と名高い小野小町に由来する市女笠姿の こまち娘や、日本三大盆踊りとして有名な西馬音内盆踊りの美しく妖艶な踊り手がお出迎えしました。
 唯一の心残りは秋田セッションで「美しすぎる図書館」として名高い国際教養大学図書館の見学を盛り込みましたが、想定を上回る申し込みがあり、希望者全員をお連れすることが叶わなかったことです。この場をお借りしお詫び申し上げるとともに、是非このご縁を次回の楽しみにまた秋田を訪れて頂ければと願っています。

 当県での全国大会の開催は41年振りであり、「『建築』で挑戦!郷土のこれから~け、け、けの秋田でまずかだれ~」のテーマのもと平成30年春より準備を進めてまいりました。準備開始当初は、新型コロナウィルス感染症のパンデミックにより未だかつてない状況での長期戦となることは知る由もありませんでした。コロナ禍の影響を受け準備は思うように進まず、直前まで開催できるか危機感もありましたが、得たこともありました。一つは開催時期がずれたことにより期せずして2022年にオープンしたばかりのあきた芸術劇場ミルハスを会場に使用することができたこと、二つ目は遠方など時間、場所の制約のため参加が難しかった会員が、ZOOMなどIT技術の活用により容易に打ち合わせに参加できるようになったことです。不安と焦りの中、会員同士鼓舞し合い、時には先輩から41年前の前回大会の思い出を聞くなど、濃密な時間を過ごせたことは貴重な体験であり、若い世代へ着実にバトンを渡せたのではないかと思っております。
 我が郷土秋田県は高齢化率全国第一位の先進県であり、秋田県建築士会の会員の年代構成も例外ではありません。しかし今大会を通し、県内の年代性別を問わない多様な建築士が結集し一つの目標を達成する中で得たつながりや連帯感は大きな収穫となりました。また、全国から集った多くの仲間と問題意識を共有し、率直に意見を交換し、様々な価値観に触れたことで新たな視点や活力を頂きました。まさしく今大会のテーマである郷土の未来のためにそれぞれの果たすべき役割が明確となり、希望の光が灯る大会となりました。

 結びに、次回の第65回「しずおか大会」の成功、全国の建築士の皆様の一層のご健勝とご活躍、そして「しずおか大会」での再会を祈念し、御礼のご挨拶とさせて頂きます。誠にありがとうございました。

大会動画

第64回建築士会全国大会あきた大会 記念対談
第64回建築士会全国大会あきた大会 式典